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スタッフブログ 2012年8月アーカイブ

フィラリア症

ここ最近、フィラリア検査をおこない、陽性になる犬ちゃん、見なかったのですが、先日、フィラリア陽性の犬ちゃんがいましたdown

ちょっと元気がないという事で来院したのですが、フィラリア予防も10年以上予防をしていなかったとのことで血液検査をおこなうので、一緒にフィラリア検査も行った結果陽性が判明しました。

フィラリア症は今ではご存じの方も多いと思いますが、蚊によって媒介される寄生虫が犬ちゃんの血液に侵入し、心臓病を起こす病気です。

フィラリアを持った蚊が犬を吸血することにより、フィラリアの仔虫が血液中に入ります。仔虫は血液中をめぐりながら皮膚の組織や筋肉に寄生し、さらに成虫となって心臓、肺動脈に寄生するようになります。蚊が吸血してから半年くらいでフィラリアは成虫になります。

フィラリアに感染すると、症状として、元気がなくなり、散歩に行きたがらなくなります。また咳をするようになったり、心臓(主に右心室、肺動脈)にフィラリアが寄生する為、心臓からの血液がうまく送れなくなり、肺の血管が硬化したりします。心臓からの血流が悪くなることから、肝不全や腎不全をおこし、腹水がたまるようになったり、血尿を起こすようになったりすることもあります。また成虫が血管に詰まってしまい突然死することもある恐ろしい病気です。

感染してしまった場合には治療方法は外科手術、注射、内服と様々あります。フィラリア駆除だけではなく、他の臓器が障害を起こしている場合にはその治療も同時に進行していかなくてはいけません。

フィラリア感染は予防していれば防げる病気です。

ほとんど外にでないから・・・・

フィラリアなんて予防しなくてもかからない

と思っていませんか?かかってからでは大変です。蚊が出始めてから1カ月後~蚊が居なくなってから1カ月後まで、具体的には5月~12月(毎年若干変動します)頃までは予防薬をきちんと飲ませて下さいね。

 


皮膚病

来院した子猫ちゃん、耳の皮膚、手足の先端、しっぽの一部が脱毛して広がっていると来院しました。様子ではフケがぱらぱらと落ちるような様子で毛が薄くなっており、痒がっているとのことでした。

子猫ちゃんなので、細菌感染、ノミ感染も考えられますが、寄生虫(ダニ)や真菌感染の可能性も高く、鑑別が必要です。

症状が真菌感染の可能性が高いので、暗い部屋で症状がある部分に特殊な光を当ててみると、うっすら緑色に光りました。この色が出ると、真菌感染の可能性が高いです。

真菌感染の可能性が高いため、特殊な寒天培地で培養も行うことにしました。検査結果が出るまでに2週間はかかりますが、菌の種類を同定できます。

皮膚の痒みは軽度から中程度が普通ですが、痒みが強いとなると、真菌以外にも重複感染している可能性が高いです。

治療は抗真菌薬の飲み薬をきっちり菌がみられなくなるまで飲むことです。

症状が慢性化してくると、赤みを帯びてアレルギー?と思わせるような症状を示すため、つい、そちらの治療に偏ってしまいますが、抗アレルギー剤では治りません。

皮膚の状態はやはりきちんと検査をして一つずつ病気の可能性を減らし、鑑別することが重要ですね。この子猫ちゃんも今回は寄生虫は検出されなかったのですが、一回の検査で出ないことも多くあるため、今後も症状が治まらない場合にはこの可能性も疑って再検査の必要があるかもしれません。

皮膚の病気は痒がりを見ているオーナーさんもつらいですよね。早く痒みから解放してあげて、きれいな皮膚にもどしてあげたいです。

 


トリミング(^^)

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ラーラちゃん***コーギー

 

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かのんちゃん***キャバリア

 

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めぐちゃん***セントバーナード

 

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ソラちゃん***チワワ

 

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クッキーちゃん***Tプードル

 

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アイちゃん***コーギー


猫ちゃんのワクチン接種部位

猫ちゃんのワクチンを接種した後に副作用としてしこりが出来る場合があります。これをワクチン接種部位肉腫といいます。犬ちゃんでも出来ることもあるのですが、主に、猫ちゃんに起こる病気と言われています。

注射をうってから遅いと数年後に発生することもあります。 確率的には1000~10000頭に一頭とまれな腫瘍です。

この腫瘍は線維肉腫と呼ばれるものが大半ですが、悪性の組織球腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、骨肉腫など、さまざまなモノがワクチンを接種後にしこりとして認められています。

ワクチンもいろいろと種類があるのですが、主に白血病ワクチンと狂犬病ワクチンで猫ちゃんはこのワクチン接種部位肉腫を起こす確率が高いです。

腫瘍はワクチンを接種した部位から広がっていくために、猫ちゃんのワクチンは首ではなく、後肢に打つようにしています。万が一腫瘍が発生した場合には外科的に大きく切除しなくてはいけないので、もし首にワクチンを接種して発症した場合、取りきれない事が出てくるためです。

アステールでは3種混合ワクチンの場合(白血病ワクチンが入っていないもの)も後肢にワクチンを打っています。そしてワクチン接種後はお家でよく様子を見るようにお話しています。

この肉腫を起こさないようにするためには、

白血病ワクチンを打たない環境を作る→室内飼育をおこなう

そうすれば、白血病に感染する事はありませんよね。もちろん同居の猫ちゃんに白血病の猫ちゃんがいる場合には話は別ですが。

このお話で3種混合ワクチンの接種を控えるオーナーさんが出ては心配です。副作用の率としては発現は低く、伝染病を予防する意味ではワクチン接種はとても重要です。病気の発生率は未だとても高いので、ワクチンを接種することで、命が救われる猫ちゃんもたくさんいるはずです。

ただ、オーナーさんとしては予防で注射したのに、結果として病気を作ってしまったという事はとてもショックだと思います。そのためにも知識として知っておいていただきたいと思い、ブログにしてみました。

ワクチンで不安な事がありましたら、獣医師に相談してくださいね。

 

 


誤嚥性肺炎

呼吸が苦しそうと来院した犬ちゃんがいました。お話を伺うと、おうちでシャワーの途中に口も洗おうとしたとのこと。急に口にシャワーをのお水が入った犬ちゃんはびっくりして少し暴れるうちにお水も飲んでしまったようです。

その後も寝ているときに急に苦しそうになることがあると心配で来院しました。

お話から、お水が胃ではなく、間違って気管に入ってしまう場合もあるため、レントゲンを撮ることにしました。胸の写真では、気管支炎から肺炎の様子が映っていました。

入院して治療という状態ではないものの、このまま放っておくと悪化して咳がでたり、呼吸がくるしくなってしまったりといったことがおこる可能性は十分にありましたので治療は飲み薬で行うことに。

重度の肺炎を起こしていると、酸素の出るお部屋に入院して、点滴、注射での集中治療が必要になります。

誤嚥性肺炎は暴れる犬ちゃんに無理にお薬を飲ませようとしたり、てんかん発作を起こしている犬ちゃんがよだれを飲み込んだ時にも気管に水が入って起こすことがあります。高齢になってくると嚥下がうまくいかず、それによって命を落とすこともあります。

まだまだ暑い夏が続いています。犬ちゃんのおうちでの水遊びもあるかもしれませんが、十分に気を付けてくださいね。

 

 


ワクチン接種の実態

先日、メーカーさんより、ワクチン接種の継続をどの程度しているかというパンフレットをいただいたのでご紹介します。

ここでいうワクチンとは狂犬病(集合注射も行っていますね)のことではなく、混合の予防接種のことです。

初めて犬ちゃんを飼ったときはワクチン接種を行いますが、その翌年は行っていますか?無作為に全国でワクチン接種の実態についてインターネット調査を行った結果ですが、なんと、全国で50%のオーナーさんがワクチン接種をやめてしまっているそうです!!!

地域差もあるのですが、埼玉県では50%を切っているそうですsweat02

伝染病は約75%の動物にワクチン接種を行えば流行しないというシャルル・二コルの法則があるそうです。が、、、、この数値では全然足りませんね。

いまだに子犬ちゃんが伝染病でなくなるといったことが起こっています。

アステールで、ワクチン接種を行った犬ちゃん、猫ちゃんには次回の予定が近づくと、お知らせのお葉書を出しています。忙しかったり、いつだったか忘れてしまったりでワクチン接種を打たないことを予防しようと考えています。

そして、これからも獣医師がワクチンの意味や重要性についてしっかり説明していかないといけませんね。ワクチンでの疑問も遠慮なく聞いてくださいね。

 


トリミング!!!

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たいちゃん***Tプードル

 

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ももちゃん***Mダックス

 

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美宇ちゃん***Tプードル

 

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プッチュちゃん***Tプードル

 

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プーちゃん***ポメラニアン


耳ダニ!!!

先日来院した子猫ちゃん、耳が汚れていて、とても痒そうにしていました。耳を振ったり、床にこすりつけたり、後ろ足でバリバリと掻くので、耳の毛が少し薄くなってしまっていました。

子猫ちゃんで耳の汚れというと、細菌や真菌感染もありますが、拾ったネコちゃん、集団生活を送っていた猫ちゃんですと、耳ダニの可能性もかなり高くなります。

耳垢を取っていくと、黒いぱさぱさしたものがたくさんでてきましたsweat02sweat02sweat02

これを顕微鏡にとって見てみると、いましたsign03sign03sign03元気に歩いている耳ダニがたくさんweep

耳ダニは耳道の皮膚を食べ、傷つけ、炎症をおこし、また非常に強い痒みを伴います。放置していると耳ダニがどんどん増えて、鼓膜に炎症を起こしてしまう場合もあります。そうすると、耳の奥には平衡感覚をつかさどる器官が存在しており、鼓膜が破れることによって、そちらが障害をうけ、まっすぐ歩けなくなってしまったり、顔が斜めを向いたままということも症状として出てきます。

耳ダニの治療には少し前までは注射薬で駆虫していましたが、子猫ちゃんには少しきつい薬なので、なかなか使いづらかったのですが、現在ではノミ予防のスポット剤で耳ダニにも効果のある薬が販売されるようになりました。子猫ちゃんにも安全に使えて、しかも、効果があるので、最近ではこちらの薬を使っています。ですが、重度に感染している場合にはなかなか治らないこともありますので、注射薬を使うこともあります。

どちらにしても、放置しておくと、大変なことになりますので、耳が汚れている場合にはすぐ動物病院に相談してくださいね。


トリミング♪♪

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トトちゃん***ペキニーズ

 

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ナコちゃん***マルチーズ

 

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ショコラちゃん***Tプードル

 

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トムちゃん***Tプードル

 

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空ちゃん***MIX

 

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元気ちゃん***ヨーキー

 

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リクちゃん***ヨーキー

 

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はなこちゃん***MIX


膿胸

入院している猫ちゃん、膿胸の治療をしています。

膿胸とは胸膜の中に細菌感染を起こしてしまい、胸腔内に膿がたまってしまう病気です。

原因として、咬傷や食道穿孔、化膿性の肺炎などで起こります。

胸に膿が溜まってしまうため、呼吸が粗い、食欲不振、元気がなくなる、発熱などの症状が出ます。

お外に出ている猫ちゃんで、喧嘩をして数日後から何となく元気がないという場合には膿胸の可能性も考えられます。

初期ですとなんとなく元気がないかな~という症状のみなのですが、酷くなると、横向きになるのを嫌がり、ふせのような姿勢でうずくまるような形でじっとしている状態になります。

治療としては胸にドレーン(管)を入れて、排膿をさせ、その後呼吸の状態を見ながら、洗浄、排出をおこないます。これはすぐには良くなるものではなく、日数がかかる場合も多いです。

また呼吸が苦しい場合が多いので、酸素室で入院といった形になります。食欲が全くない場合には鼻からのチューブを入れて、強制的にご飯を食べさせる必要がある場合もあります。

そして、原因となっている細菌感染を治療するため、抗生物質を投与します。

状態によっては治療中に悪化してしまって亡くなってしまうこともあるくらい恐ろしい病気です。、事故やケンカによるケガが引き金となるケースが多いため、なるべく猫ちゃんを屋外に出さないように室内飼いを行うことが膿胸の予防につながります。

またお外に行っていなくても呼吸がいつもと違うなsign02と感じたときには初期の肺炎の可能性もあります。早期発見であれば、長引かずに早く治療出来る場合もありますので、早めの対応をこころがけましょうね。

 


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