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スタッフブログ 2012年10月アーカイブ

気管支炎

急に寒くなって、体調崩す犬ちゃん、猫ちゃん多いです。

気管支炎を起こしていて、慢性的に咳がでる犬ちゃんがここ最近、急に咳がひどくなったと来院しました。病院にくると緊張からか、咳はピタッとしなくなるので、頻度や咳の状態の把握が難しい犬ちゃんです。

原因は細菌、真菌、ウイルス感染、また環境物質、薬物、煙などのアレルギー、そのほか異物や腫瘍なども原因の一つとなります。悪化してしまうと肺炎や肺水腫を起こし、呼吸困難になる事もありますので、注意が必要です。

また、肺以外に症状がないか、心臓は問題ないのかを鑑別する必要があります。

感染性の気管支炎には抗生剤や抗真菌剤、抗ウイルス剤などを使います。これも途中でやめてしまったり、飲んだり飲まなかったりですと、効果が出ずに、咳が悪化してしまう事があります。よくなったなあと思っても、勝手にやめてしまう事のないようにしてくださいね。

また、アレルギー反応を起こしている場合にはステロイド剤を飲んだり、気管支を広げるような薬を飲んだりします。人間と同じように吸引療法を行う場合もあります。

慢性的に気管が閉塞していたり、炎症を起こしている場合にはこの時期、特に空気が冷たくなって、咳が悪化することもありますので、注意が必要です。

咳は体力も奪ってしまうため、様子を見ていると急に弱ってしまう場合がありますので、悪化したかなと感じたら、早めに受診して下さいね。

 


膿皮症

最近、皮膚病で初診の犬ちゃん、猫ちゃん、増えています。季節の変わり目だからというのもあるかもしれませんが、本当は主に湿気が多く、細菌感染しやすい夏に多いといわれている膿皮症についてのお話です。

膿皮症は細菌感染により起こります。人間のニキビのように赤くプツっとして皮膚の表面のみに起こる表皮性膿皮症と皮膚の奥の真皮というところまで細菌感染が及んでいる深在性膿皮症があります。初期の段階では赤いプツプツが少しみられる程度かもしれませんが、なめたり、かんだり、刺激を与えたりすることで、赤黒くなったり、周囲にかさぶたができたりします。主に脇や内股、四肢の先端などにできやすい病気です。

とてもかゆがっているというオーナーのお話で、すぐにかゆみ止めなどのステロイド剤を出すだけでは、再発し、どんどん悪化してしまう恐れがあります。ステロイド剤はかゆみを止めてくれるお薬ですが、同時に皮膚の免疫力を弱めて、細菌感染しやすくなるリスクがあります。

そのため、まずはしっかり鑑別を行う必要があります。環境やごはんの種類、いつごろから始まったのか、何かきっかけはあったのか、シャンプーの種類や頻度など、それと同時に全身の皮膚の状態をチェックします。膿皮症だけなのか、ほかにかゆみを起こす原因はないのかを調べるために、まずは皮膚の毛や赤くプツっとしている部分をとって顕微鏡で寄生虫がいないか、細菌感染のほかに真菌はいないかをチェックします。

膿皮症の治療は細菌に効果のある抗生物質を一定期間(通常は3週間以上)しっかり飲ませることが必要です。よくなってきたからやめた、うまく飲ませられないといったことで、勝手に薬をやめてしまうと治るものも治らなくなり、皮膚の状態が悪化すれば、二次感染でさらに皮膚病がひどくなる恐れがあります。うまく飲ませられない場合には粉のタイプや液状シロップにする、錠剤をうまくくるむおやつなどがあります。また薬が合わずに飲ませると下痢や嘔吐してしまう場合には別のタイプの抗生物質もありますので、遠慮せずに獣医師に相談してくださいね。

それから、膿皮症の犬ちゃんにはシャンプーが非常に有効な治療となってきます。これは市販のものではなく、病院専用の抗菌シャンプーを使う必要があります。お散歩などで体が汚れやすいという場合には今まで使っていたシャンプーでまず体の汚れを落としてから、薬用シャンプーを使う必要があります。頻度もお手入れと違い、週に2,3回行う必要があります。良化してくれば、シャンプーの頻度を減らすことも可能ですがまずはこまめにしっかり洗う必要があります。

皮膚病は治りにくく、再発しやすい病気ですが、上手にコントロールできるように、動物病院とおうちで連携をとっていけるといいですね。


前立腺肥大

動物にも人間と同じ病気があるのsign02と驚かれる方が結構いらっしゃいますが、犬ちゃん、猫ちゃんも人間と同じ病気になります。

今回は犬ちゃんの前立腺肥大症についてです。

猫ちゃんは飼育を始めると、半年くらいで、ほとんど去勢手術を行いますが、犬ちゃんの場合は大体50%くらいの犬ちゃんは未去勢の犬ちゃんがいるかと思います。

犬ちゃんの前立腺は尿道を囲むように存在し、精子の運動能力を活発にさせる前立腺液を形成してる器官です。この前立腺が肥大した状態を前立腺肥大と言います。

前立腺肥大症は7歳以上の♂の未去勢犬に起こりやすいです。原因は明確ではありませんが、
加齢とともに男性ホルモンのバランスが崩れることが原因の一つとされています。

症状として、人間では、排尿がしにくくなるため、その症状が主に出ると思いがちですが、実は便秘や下痢をおこす犬ちゃんも多いです。これは前立腺が肥大したため、腸が圧迫され、便秘を起こしたり、またその便秘を起こした部分を避けて便が出ようとして見せかけの下痢を引き起こします。

もちろん、排尿の問題も起こり、よく出る症状として、血尿が出たり、排尿困難があります。膀胱炎かと思い、治療していてもなかなか治らないのが、実は前立腺肥大だったということもありますので、注意が必要です。無治療でいると、細菌感染をおこし、重度の膀胱炎や尿毒症を起こし、命に危険となる場合もあります。

治療はホルモン剤の飲み薬投与や外科的治療として去勢が行われます。確実なのは去勢手術です。飲み薬の場合はまた再発を繰り返す可能性が高いです。

特に前立腺肥大の初期の段階では去勢をするだけで前立腺が小さくなる事が多いです。

去勢をしても前立腺が小さくならない、去勢をしているのに前立腺が肥大している等の場合は前立腺腫瘍など他の病気の場合もありますので、さらなる検査が必要になることもあります。

予防としては、若いうちの去勢手術があげられます。健康なのに麻酔はかわいそう、という方もいらっしゃいますが、去勢手術には病気のメリットも多いです。不安な点は獣医師に相談してくださいね。




プラセンタ

人間の美容、アンチエイジングでよく聞く言葉。皆さんもご存じの方、多いかもしれませんが、プラセンタのサプリメントが動物用に販売されています。

先日、メーカーさんがサンプルを持ってきてくれました。おもに犬、猫ちゃんようなのですが、原料として、ウマから抽出しているものだそうです。

スティックタイプで液状のものを2,3日で1本くらいのペースで飲ませるといいそうです。ごはんにかけても、そのまま飲ませてもOKということで、どんな味がするのか、苦い、甘い、臭いなど、興味があったので、一つためしに味見をしてみました。

・・・・甘いわけでもなく、ちょっとしょっぱいような、生理食塩水をドロッとさせたような感じでした。人間がおいしいと思うものではなかったのですが、犬、猫ちゃんが嫌がるような味ではない様で、実際に嗜好性も悪くないようです。

サプリメントなので、あくまでも治療というより、予防、健康維持のために作られたサプリメントで、まだ、発売して間もないので、データがあまりないようなのですが、老犬の調子がよくなった、皮膚のつやがよくなったというオーナーさんの話や、なぜか分離不安に効果があったという動物病院の報告もあるようで、まだまだデータが少ないのが現状なので、強くおすすめはできないのですが、興味のある方は試してみてもいいのかもしれません。費用もサプリメントとしてはちょっと高額です。アステールにも在庫が少しありますので、ご興味の方はお問い合わせください。


トリミング

美宇ちゃん★

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芽衣&プリンちゃん★

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ハンジュちゃん★

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夏子ちゃん★

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エルちゃん★

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さゆりちゃん★

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空ちゃん★

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ミミちゃん★

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タロウちゃん★

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プリンちゃん★

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ジャンボちゃん★

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慢性下痢

この時期、季節の変わり目は嘔吐、下痢で来院する犬ちゃんが結構多いです。

一過性で整腸剤や制吐剤ですぐに落ち着くようであれば、問題ないのですが、なかなか良くならない、痩せてきている、などの症状がある場合は慢性下痢を起こしている可能性があります。

その中でも、3週間以上続いていたり、整腸剤などの対処療法に反応しない場合には検査をいろいろと行っていかなくてはいけない状況になります。また、診断的治療を同時に開始していく場合もあります。

年齢、環境、既往歴、食餌、性別などによって、疑われる病気も変わってきますが、まずは問診、身体検査を行い、便検査で異常が認められない場合にはさらに血液検査、レントゲン検査、超音波検査へと続いていきます。

レントゲンで、何か通常と違うものがうつってきていないか、形は正常か、異物、ガスなどはないかを調べる事が出来ます。

胃腸の構造に異常はないか、リンパ節がはれていないかなどを調べるのには超音波検査はとても有効です。

下痢=腸に疾患があるだけではなく、他の部分に原因があり、結果として下痢に繋がっている場合もあります。ホルモン異常を起こしていないかどうかは血液検査で除外出来ます。

そのうえで、特にこれ!という結果が出てこない場合は試験的に治療を行い、高消化型フードや低アレルゲンフードなどの処方食を試したり、駆虫薬、抗菌薬を飲ませてみます。

それでも調子が改善しないということであれば、内視鏡検査や試験回復を行う必要があります。実際に胃腸の粘膜を少し取って病理検査を行い、鑑定します。

慢性の下痢には食物反応性、抗生物質反応性、ステロイド反応性の下痢があります。また原因がひとつでなく、複数の治療を組み合わせて行わないといけないこともあります。

さきほども掻きましたが、治療はすぐに結果が出るわけでもなく、何度も繰り返しの検査を行ったり、内服薬をある程度、飲ませてみて反応を見たり、といった必要があります。根気よく、一つ一つの治療を行い除外、診断していく必要があるので、薬やご飯の指示があった場合は勝手にやめたり変えたりせずにしましょうね。

 


子犬ちゃん♪

はじめて犬ちゃんを飼われたので健康診断を兼ねて子犬ちゃんが来院しました。

生後2か月の子犬ちゃんで、と~ても可愛いコーギーちゃんでしたheart04

お耳が汚れているので、細菌感染、寄生虫感染の両方を疑い、顕微鏡で検査をすることに。 画像 1713.jpg

スライドグラスに耳垢をのせ、オイルを一滴垂らして、顕微鏡でのぞいたところです。なにか虫がいますよね・・・・sweat01

さらに拡大すると・・・・

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見ているだけでなんだか痒くなってきそうな気がしませんか?

じつはこれは犬ちゃんの耳道に寄生する、耳ヒゼンダニというダニです。

特に子犬の柔らかい皮膚は寄生しやすく、また繁殖し、大量の黒っぽい耳垢がたくさん出てきます。耳ヒゼンダニに感染すると、耳道が肥厚したり、赤くなったり、また痒みが強く出る場合が多いので、耳を振ったり、掻いたりすることで更に耳の表面を傷つけてしまったり、炎症をおこしてしまったりといったこともよくあります。

治療としては耳道を洗浄し、なるべく耳垢を取り除いてあげること、それと、耳ダニ駆除剤を投与することです。以前は注射薬で子犬には副作用が強くでることもあり、使いづらい場合もあったのですが、今は背中にたらすスポットタイプのノミ予防のお薬に耳ダニ駆除もできるようなお薬があり、副作用もほとんどなく、安心して使えるようになりました。

耳ダニを放置してしまうと、痒みもひどく、また耳道も変形してしまい、治りづらくなってしまいます。子犬ちゃんを飼いはじめたら、まず健康診断で動物病院へ受診し、チェックすることが大事ですね。

 


ワクチンアレルギー

犬ちゃんも猫ちゃんも予防接種で動物病院に来院することは年1回以上あるかと思います。

犬ちゃんは狂犬病、混合ワクチン、猫ちゃんは混合ワクチン接種が必要です。

狂犬病のワクチンは一種類のワクチン接種なのですが、混合ワクチンとなると、犬ちゃんは5種類以上、猫ちゃんは主に3種類の病気を予防するワクチンを打つことになります。

狂犬病は日本にはありませんが、世界ではまだまだ撲滅出来ていない病気です。この病気は人間も犬から感染し、ほぼ100%の致死率の為、ワクチンは非常に重要です。日本にはないといっても、一年に一度のワクチンはしっかり行う必要があります。

また、混合のワクチンは現在、日本にもある病気で、子犬や子猫では伝染病によって、亡くなったり、重い後遺症が残ったりします。病気を防ぐためにもワクチンはとても重要です。

このワクチンとても重要なのですが、人間でも予防接種でアレルギーを起こす人がいるように、アレルギーを起こす犬、猫ちゃんがいます。また免疫をつけるための病原体で、実際に発症してしまう可能性もあります。そして場合によっては、深刻な事態を招く可能性があります。特に小型犬の子犬や子猫には体力も充分ではなく、影響が出やすくなります。深刻な事態にならなくても、もちろん、予防接種は深刻な病気を防ぐ、非常に有効な手段であることは間違いなく、必要なことですが、副作用があることも考えて、環境や年齢に応じて適切な種類、間隔で行うことが必要となります。また、予防接種の前後は激しい運動や興奮は避ける必要があります。人間も同じですよね。

参考までに、副作用として起こる一般的な症状を紹介します。

1.局所の反応:注射部位に痛み、かゆみ、腫脹、発赤、腫瘍形成

2.目の症状:目の周囲の腫脹、かゆみ、角膜の混濁

3.軽度の全身症状:全身のかゆみ、発熱、精神的に過敏になる

4.重度の全身症状(非常にまれです):虚脱、呼吸困難、激しい嘔吐、粘膜蒼白

1,2,3は数分から数時間で発現しますが、4は接種中から1時間以内と非常に早く現れます。そのため、産まれて初めてのワクチンは午前中に接種し、少なくとも1時間は異変がないか、お家で観察できる日にワクチンを打つようにしてください。

また全身状態に異変があった場合にはすぐ、病院へ行って処置を行うようにしてくださいね。

 


てんかん②

昨日に引き続き、今日はてんかんの症候性てんかんについて書いていこうと思います。

症候性てんかんとはなにかてんかんを引き起こす原因疾患があり、それに付随して起こってきます。ですので、ただ、抗てんかん薬を飲んでも発作が止まらないといった場合には別の原因があることが多いです。

 脳腫瘍、脳炎、水頭症、外傷による脳障害など脳疾患が原因で二次的にてんかんをおこします。1歳未満や6歳以上の高齢になってからの発症は突発性ではなく、症候性てんかんのことが多いです。

発作を引き起こす他の疾患との鑑別が必要です。鑑別には、病歴の確認や一般身体検査、神経学的検査、血液検査、レントゲン検査などのあらゆる検査が必要となります。これらの検査により異常が認められなかった場合はCTやMRI検査などの検査が行われます。

これにより、てんかんの原因が判明できれば、抗てんかん薬を投与することで治療できるのか、もしくは別の治療が必要なのかを鑑別することができます。また、ほかの治療を行わないのなら、今後どうなっていくか、という予後を知ることができます。

昔はCTやMRI検査は大学や一部の診療機関でしか行えず、時間もかかり、距離もとおく、なかなかおすすめするのも大変だったのですが、最近はアステールの近くにも二次診療機関ができて、そちらで検査が行えるようになりました。

検査には麻酔が必要なので、かわいそうというかたもいらっしゃいますが、原因のわからないてんかんを繰り返しおこし、薬も効かないというような状態を続けているのであれば、やはり、検査を行って言ったほうがいいと思います。

かかりつけの先生とも相談し、いい選択ができるといいと思います。


てんかん①

てんかんとは、てんかん発作をくり返し起こす脳の病気のことで、検査をしても脳に構造的な異常が認められない原因不明の「特発性てんかん」と、脳腫瘍や脳挫傷、脳炎などの脳になんらかの障害があるため起こる「症候性てんかん」に分けられます。てんかん発作には、意識がなくなって倒れ全身を痙攣(けいれん)させるものから、体の一部分だけがピクピクと痙攣するものまで、様々な程度があり、時間も頻度もそれぞれです。

今回はこの突発性てんかんについて書いていこうと思います。

突発性てんかんは一歳から五歳までの犬に多く見られます。脳内に障害が発見できない、原因不明のてんかん発作です。症状は先ほども書きましたが、急に手や足が突っ張ったり、遊泳運動をおこしたりといった症状をおこします。 

てんかんとは発作がくり返しお越してしまうと、脳神経細胞のダメージが広く、深くなり、それが新たな発作をひきおこす要因となるため、発作を起こさないようにすることが重要です。

治療としては、抗てんかん薬を毎日飲ませることが必要になってきます。薬の種類もいろいろあり、量もその犬ちゃんによって違うため、調節が難しいです。薬の効き具合や犬ちゃんの代謝の具合によって、薬の血中濃度が変わってきます。血中濃度が低いと効果が少ないため、発作をおこしてしまいますし、多すぎると、今度は肝障害を起こす危険が出てきてしまいます。そのため、定期的に血中濃度を測り、発作の有無、頻度を確かめながら、薬剤の量や種類を調整していかなければいけません。

てんかん発作が始まると、見ているのはとてもつらいです。この状況がなるべく起こらないように、コントロールできるようにしたいですね。
 


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