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スタッフブログ 2012年11月アーカイブ

慢性痛について

慢性痛とは予想期間よりも長く続く痛み、進行性の非悪性疾患に関連した痛みと定義されています。犬ちゃん、猫ちゃんで言うと、股関節形成不全や離断性骨軟骨炎と言った骨関節疾患や免疫疾患によるものが多いです。

最初は痛いのかな?といった程度であったり、痛みはずっとあるものの、痛みの強さに波があったりしますので、初期は気付かず、たまたま違う疾患でレントゲンを撮ったり、健康診断の一環で気付いたりといった事もあります。発見、診断されても完治がなかなか難しい病気です。

この慢性痛の管理において、犬、猫ちゃんの世界にも薬の開発が進んでいます。今までは人間界の薬を使う事が多かったのですが、量が少なくなりすぎてしまったり、飲みにくかったりといった欠点がありましたが、味も大きさも動物専用に作られ、また痛みに対しての効果が強く、副作用が出にくいといった薬が発売されるようになって来ました。

この痛みどめですが、副作用が少ないといってもその個体によっては症状が出てしまう場合もあります。一番心配なのは胃障害です。空腹時に投薬しない、胃薬を併用するといった注意を行えば、防げるモノですので、痛みの管理には必要かと思います。

また慢性痛の予防、症状緩和に重要な事が、体重管理です。人でも当てはまりますが、骨関節炎を起こす要因は体重オーバーである事も多いです。お家の犬、猫ちゃん、体重は適正ですか?どうしてもご飯を欲しがる、おやつをいろいろあげてしまう、などで体重管理ができないと、結果的に痛みで苦しめることになりがちです。もし、適正体重出なければ、食餌管理がまず必要になってきますね。

また最近では様々なサプリメントもあります。嗜好性、大きさ、投与の回数などそれぞれ違いますのでおうちの犬、猫ちゃんに合ったものを試してみるのも有効かもしれません。

人でも痛みからの解放によって、病気そのものがよくなってはいないものの、生活の質(QOL)の改善は明らかに違うというデータがあります。それは人間のみではなく、動物も同じです。痛みを軽減し、少しでもいい生活を送れるように、手助け出来ればとても嬉しい事だと考えています。


子宮蓄膿症

ここ数日、元気がなく、食欲もないと来院した犬ちゃん。

実は2週間前に交配したばかりということで、その影響かもしれないと思っていたのですが、陰部を見ると、赤くはれていて、何か膿のようなものが出ていました。

もしやsign02と思い、エコーを当ててみると、子宮には大量の黒い液体が貯まっている像がみられました。妊娠+であれば、子宮は黒く映り、その中に胎児の白いものがみられるはずなのですが、残念ながら、黒い液体のみがびっしり詰まっているだけでした。

この状態は子宮蓄膿症を強く疑います。

原因として、子宮が大腸菌などの細菌に感染し、炎症を起こして膿が子宮内部にたまることによって引き起こされます。生理開始から10日前後は メス犬の体は、オス犬の精子を受け入れやすくするために、免疫機能が低下します。この時期に菌に感染してしまうと、子宮蓄膿症を起こしやすくなります。

症状は

元気、食欲がなくなる

お水を多く飲んだり、おしっこの量が増える

陰部が腫れて膿が出る(子宮内にたまる場合には出てこないこともあります)

熱が高くなる

などのことで気づき、来院という形が多いです。

この病気は7,8歳で未避妊の犬ちゃんに多いのですが、若い犬ちゃんでも起こることがあります。

治療は外科手術で卵巣、子宮を取り除くことが確実です。内科療法の選択肢もありますが、再発しやすいのと、薬剤の副作用で、嘔吐やよだれ、子宮の収縮力が強くなり過ぎて子宮破裂したり、心臓への負担がかかったりするので、あまりお勧めはできません。

来院した犬ちゃんは緊急手術となり、卵巣、子宮摘出手術を行いました。子宮にはたくさん膿が貯留しており、もし、この膿がおなかに漏れてしまっていたら、腹膜炎を起こして大変なところでした。

手術後の麻酔の覚めも良く、経過は順調です。退院もまじかですsign03


低温やけどに注意

毎朝、寒くて、起きるのが辛い季節がやってきましたね。

以前は犬ちゃんは外飼育が多かったのですが、最近では室内飼育の犬ちゃんが増えましたよね。それとともに、寒がりな犬ちゃん、結構多いです。もちろん猫ちゃんもですが。人間よりもストーブの前を占領したり、エアコンの一番よく当たる位置で寝ていたり・・・。

見ていると微笑ましいのですが、ホットカーペットやこたつで長時間、同じ部分を当てていると低温やけどを起こすことがあります。

若い犬、猫ちゃんですと、火傷するまで同じ姿勢で寝ているということは少ないのですが、高齢になってくると事情が違ってきます。熱さに対し、少し鈍感になってしまって寝てしまうとそのままの姿勢で朝を迎えるなんてこともあります。

せっかくの保温が大変なことになってしまいます。

保温はとても重要なのですが、毛布やタオルを重ねたりカーペットはほんのり暖かい位の温度にして気をつけましょうね。

 


膀胱炎

この季節、犬ちゃんも猫ちゃんも泌尿器系の疾患がとても増えています。

先日来院した猫ちゃん、半日以上おしっこが出ていないとオーナーさんが慌てて連れて来院されました。捕まえようと思ってもなかなか捕まらず、時間がかかってしまったとのことです。

お話を伺うと、引越しの準備のため、この1ヶ月半、別のおうちで預かってもらっていたそうで、迎えに行って新居に移動したあとにはもう様子がおかしかったようです。

病院ではもうおしっこがパンパンで、尿道の先には白い砂のようなものがついてふさがっていました。

実はこの猫ちゃん、前から何度も尿閉で治療を受けていたそうですが、このストレスでまた発症したのかもしれません。

早速、尿道にカテーテルを入れて、おしっこを出してあげないといけないと思ったのですが、これがとても大変bearingで砂が手前で詰まってしまっていて、全然入って行きません。苦しそうな猫ちゃん、必死のスタッフ、なんとかようやく入れることができておしっこを無事出すことができました。

ただ、エコーで確認してみると、膀胱内は砂で真っ白wobblydown洗浄液をいれると膀胱内から砂が舞い上がるのがはっきり確認できました。

幸い、すぐ連れてきていただいたので、腎不全は起こしていなく、すぐ食欲も上がってくれたので、退院も早く出来そうです。

この猫ちゃんは兄弟がいて、処方食をたべているにもかかわらず、ほかの猫ちゃんのご飯を食べて、結石ができてしまうという悪循環を繰り返しているようです。

多頭飼育の場合、ご飯を一人だけ変えたり、それだけを食べさせるというのは難しいこともあるのですが、これを徹底していかないとまた再発し、苦しい思いをさせてしまいます。今後は処方食のみでしっかり管理し、元のオーナーさんの下でストレスを減らして再発のないことを願うばかりです。


✿トリミング✿

トトちゃん

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アントンちゃん

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パオちゃん

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まりもちゃん

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ジャンボ君

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グッチちゃん

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ピースちゃん

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ピピちゃん

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蘭丸ちゃん

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動物を家族として迎え入れるということ

先日来院した犬ちゃん。もとの飼い主の方が飼えなくなり、縁あって、いまの飼い主さんに飼われ、健康診断に来院しました。

生後半年ちょっとで、やんちゃざかり、元気いっぱいの犬ちゃんでした。

お話しを伺うと、前飼い主さんが、転勤のため、飼育できない環境になり、しばらく預かってくれていた方が他の犬ちゃんもいる家庭だったそうです。わずかな期間にたくさんのおうちに行ったり来たりしていました。

問題点として、一人になると寂しがり吠えてしまうとのこと。前からの性格もあったかもしれませんが、今までの環境が原因の一つになっている可能性もあります。

最近はペットショップがあちらこちらにあり、可愛い子犬、子猫ちゃんを見たり、触ったりできる機会が増えました。赤ちゃんはとても可愛いので、ついつい衝動買いしてしまいたくなる気持ちは十分わかります。また、CMやドラマなどで一時的に人気の犬種、猫種をつい選んでしまいがちです。

ペットショップでは購入の際、デメリットは言わないかもしれませんが、命のある生き物です。購入したら終わりではありません。病気にかかる可能性ももちろんありますし、予防接種や健康診断は最低限必要になります。

ペット用保険も最近は定着しており、加入されている方も増えましたが、加入していない場合は病院の費用も全額自己負担になります。

急に開腹手術が必要になったり、入院治療が必要になったり、また高齢になれば、病気で通院治療も増えてきます。たとえば、パグやフレンチブルドックなどの短頭種は暑さに弱く、熱中症をおこしやすいため、人がいなくてもエアコンをつけている必要があったり、皮膚が弱いため、しわのお手入れやシャンプーが必要です。犬種、猫種によってなりやすい病気もあります。

動物を迎え入れる際は本当に最後まで面倒を見ることが出来るか、予防、治療にかかる費用をきちんと支払いすることができるか、もう一度考えてからにしましょうね。相反しますが、動物がいる生活はとても癒されますし、楽しいことも増えます。家族が増える喜びをリスクを考えた上で迎えてほしいと思っています。

 


肛門周囲炎

肛門の周りが出血し、炎症を起こしていた犬ちゃん、最初は肛門腺の破裂を疑い、洗浄、抗生物質投与を行っていたのですが、傷の治りが悪く、肛門腺の位置以外に広がり、またその部分の組織の色もあまり良くない状態だったため、肛門嚢炎ではなく、肛門周囲炎の可能性を疑いました。

オーナさんと相談し、手術で切開し、悪い組織を取り除くとともに、その部分を病理の専門の先生に診てもらうことになりました。

肛門周囲炎とは肛門の周囲にある肛門腺の炎症が原因で起こります。肛門の周囲のかゆみや痛みなどで執拗になめたり、噛んだりすることで、炎症が起きた状態を言います。通常は雄犬に見られるのですが、雌でもみられることもあります。

原因は様々ですが、便秘、下痢を繰り返す、高齢、ストレス、肥満などが原因になります。

排便の時に痛がったり、お尻をこすりつける動作を行うこともあります。

手術では無事に汚い部分を取り除き、きれいにすることが出来ました。今後もうんちの状態を観察し、皮膚から液が出てきていないかチェックしながら様子をみていく必要がありますが、まずは一安心です。

この病気は再発しやすく、治療が難しい場合もあります。おかしいなと思ったら、早めの受診をおすすめします。


マダニ

最近、急に朝晩の冷え込みが厳しくtyphoonなりましたよね。皆さん、体調を崩していませんか?

そんな、寒い中、トリミングに来院した犬ちゃんの毛に絡まってなんと、マダニがいました。しかも大量ですsign03

若干長毛の犬ちゃんで、毛が絡まりやすい状態だったため、オーナーさんも気付きにくく、またマダニも毛の中で温存されていたようでした。

マダニは主に夏場に草や木に隠れていて、犬ちゃんの身体が触れた時に毛について、その後は皮膚から血を吸血します。

小型犬ですと、マダニがたくさん吸血してしまうことにより、貧血を起こしてしまうこともあります。またマダニが媒介するバベシア症といった病気は治療法が確立されておらず、発症した場合には対症療法となってしまい、昔は多くの大型犬がこれで命を落としていました。

今では垂らすタイプのスポット剤や錠剤の飲み薬が販売され、知名度もだいぶ上がり、特に夏場は予防している犬ちゃんも多くなりました。

ただ、近年の温暖化や室内の温度管理の向上により、ノミやマダニが夏場だけでなく、冬場もその症状で来院ということも多くはないですが、あります。

よく散歩に行く、ドックランを利用している、山などへ出かけるといった場合には、念のため、冬場でも予防を兼ねて駆除剤を検討してみたらいいのではないかと思います。

 

 


口蓋裂

口の中の歯のすぐ後ろの部分を口蓋といいます。硬いところは硬口蓋、軟らかい部分は軟口蓋(喉の手前部分ですね)といいます。

その口蓋部分に穴があいていたり、線状に裂けてたりすることを口蓋裂といいます。

先天性の場合と交通事故や電気コードなどのやけど、腫瘍により、口蓋が薄くなったり、腫瘍切除後などにおこることもあります。

症状としては見ただけでわかったり先天性の場合、子犬でご飯を食べたあと鼻水がでたりくしゃみ、咳、食欲にムラがあったり、ご飯がうまく食べられないなどです。あとは口臭、氷やご飯などを食べたときに口から鼻へ抜けることもあります。

重度になってくると気管支炎や肺炎をおこすこともあり、危険です。

治療は先天性の場合には麻酔がかけられるくらいの月齢(3ヶ月位)に達したら、手術を行うことが第一選択となります。その間は注意深く、ミルクや流動食をチューブで上げて栄養を維持していくことになります。

小さい穴であれば手術もすぐ終わるのですが、病気に気づかずに口蓋裂が広がってしまった場合には手術も時間がかかってしまうこともありますので、早期発見が重要です。また手術後もよく観察し、再発していないかどうか、チェックしていくことが必要になります。

初めて子犬を迎えた時、くしゃみ、口の匂いなど気になることがありましたら、すぐ病院に相談してくださいね。


トリミング

セナちゃん❤

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めぐちゃん❤

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リッキーちゃん❤

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プリンちゃん❤

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ショコラちゃん❤

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ソフィアちゃん❤

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美宇ちゃん❤

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