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外科 前十字靱帯断裂

前十字靱帯断裂

① 前十字靱帯断裂の概要

前十字靭帯は膝にある重要な靭帯の一つで、人間ではスポーツ選手が傷めてしまうことが多い靭帯です。前十字靭帯断裂は、動物では特に犬に多く発生し、骨の形態(骨のかたち)や靭帯の変性性疾患(靭帯の強度が低下してしまう)である場合が多く、性別や年齢、品種に関わらず損傷を起こす可能性があります。
全ての犬種と年齢ともに起こりうる病気であり、肥満や老齢化による靭帯の脆弱化、膝蓋骨脱臼などを基礎疾患として持っている犬が、急ターンや転倒、ジャンプなど、膝関節に急激な負担をかける動きをすることで多くは発症します。
運動後の突然の後肢跛行や挙上として認められることが多く、触ると嫌がり強い痛みを訴えます。2~3日の経過で痛みは緩和され、一見よくなったように見えますが、そのまま慢性化してしまうと、半月板損傷や変形性膝関節症、慢性関節炎を起こしてしまいますので早期の診断が必要となります。

② 症状

ひざにある前十字靭帯(大腿骨とすねの骨をつなぐ靭帯)が切れて、ひざに体重がかけられないのであれば、前十字靭帯断裂であるといえます。また、痛みで歩きづらそうに後ろ足を上げることに加え、引きずることや地上にちょっとだけ足をつけて歩くようになります。
この症状が急性のものであれば、多くの場合、数日で元通り歩けるようになりますが、慢性化すると特に運動後に足をひきずることが多くなります。また、骨関節炎(変形性関節症)をともなうこともあります。
前十字靭帯断裂にかかりやすい犬種は、4~5歳以下の大型犬や肥満している犬、例えばラブラドール・レトリーバー、ロットワイラー、チャウチャウ、ニューファンドランドなどが挙げられます。

③ 診断と治療


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