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外科 胆嚢粘液嚢腫

胆嚢粘液嚢腫

① 胆嚢粘液嚢腫の概要

胆嚢粘液嚢腫は、過剰な粘液の蓄積により胆嚢が拡張し、総胆管の閉塞や胆嚢の破裂を起こしてくる胆嚢の病気です。胆嚢とは、肝臓で絶えず造られる消化液(胆汁)を蓄える袋状の器官であります。
物を食べるとあるホルモンの作用によって胆嚢が収縮し、これにより胆嚢内に溜まった胆汁が総胆管という管を通って十二指腸に吐き出されます。分泌された胆汁は、膵臓の消化液などと一緒になり、食べ物中の脂肪分を消化吸収されやすいよう乳化する役割を担っています。ところが、何らかの異常で胆嚢内に胆汁成分が変質して結晶化したもの(胆石症)や、胆汁成分が変質して泥状になったものがたまる(胆泥症)ことがあります。
胆石や胆泥が溜まっただけで、すぐに何らかの症状が現れるわけではないです。しかし、ベースにある胆嚢炎がさらに悪化することや、胆石や胆泥が胆嚢から出て総胆管をふさいだりすると、元気や食欲がなくなったり、嘔吐が認められたり、さらに重症の場合には黄疸が現れます。

② 症状

胆汁を十二指腸に分泌することができなくなり、消化不良や胆汁色素(ビリルビン)の不足により、ウンチの色が白っぽくなったりします。また、胆汁が排せつされないため、肝臓内や全身に胆汁がたまり、進行すると体が黄色くなる「閉塞性黄疸」を起こします。    
それと同時に胆嚢自体も腫れてくるので、最悪の場合には、胆嚢が破裂し、腹腔内が汚染されて、臓器が傷むことで腹膜炎を起こすこともあります。原因などは、まだまだ分っていないことが多い病気ですが、胆嚢の運動低下、高コレステロールなどによると考えられています。
黄疸や肝酵素の上昇、胆嚢破裂などで多くは見つかりますが、昨今では、健康診断や何かの検査の際に見つかり、無症状の際に見つかることが多くなりました。症状がなくても注意深い定期観察を行い、肝酵素の上昇や症状が見られてくると手術が必要になります。

③ 診断と治療


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